堀 剛
山を登り切った時から
降りることを考えねばならない
空へ飛び立った日には
着地の瞬間について考えねばならない
少年の頃、高い木に登って屋根を見下ろし
でも、暫くすると
怖々と降り始めねばならなかった
登った先では
降りることを考えねばならない
斜陽する背中の時間
夕暮れは私一人を待ってはくれない
広がる闇を背にして
どのように立ち去るのか
もう、それに応えねばならない 私はまだ人生を降りてはいないのに
堀 剛
山を登り切った時から
降りることを考えねばならない
空へ飛び立った日には
着地の瞬間について考えねばならない
少年の頃、高い木に登って屋根を見下ろし
でも、暫くすると
怖々と降り始めねばならなかった
登った先では
降りることを考えねばならない
斜陽する背中の時間
夕暮れは私一人を待ってはくれない
広がる闇を背にして
どのように立ち去るのか
もう、それに応えねばならない 私はまだ人生を降りてはいないのに